新型コロナで寂しい知床五湖

 4月20日に知床五湖園地が開園しました。すぐに行けなかったので、今日、今年初の知床五湖へ足を踏み入れてきました。この時期は、もともと観光で訪れる方の数が少ないですが、新型コロナウイルスの影響もあって、駐車場には関係車両と私の車だけ。なんだかとっても寂しいガランとした駐車場でした。知床五湖の地上歩道はというと、緊急事態宣言を受けて5月6日まで施設内でのレクチャーを受講しての散策はできません。知床五湖フィールドハウスが閉館しています。散策できるのは高架木道のみとなっていますので、ご注意ください。こんなにも人がいない知床五湖も初めてでしたが、これはこれで大切なこと。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、人との接触をなるべく少なくして過ごしていきましょう。



知床ネイチャーオフィス
藤川

知床の春の風景いろいろ

 知床に遅い春がやってきました。雪は解けてしまって場所によってはほとんどありません。フレペの滝は、例年になく水量が少ない状況になっていました。展望台に立てば流れ落ちる水の音が聞こえてきますが、今年はほとんど聞こえません。かろうじて流れているものの肉眼ではわかりにくい状況でした。地下水の滝のためこれから水量が増えてきますので、夏の景色が楽しみですね。オロンコ岩では春の花が咲き始めていました。エゾエンゴサク、キバナノアマナ、アオイスミレ、これから日が進むごとに花の種類も増えていきます。これまたとても楽しみですね。



知床ネイチャーオフィス
藤川

冬に逆戻り

 流氷もなくなり、雪解けも進んですっかり春らしい景色になったと思っていたら、ここ数日は、日中の気温も氷点下。ときどき雪も降っていました。森はすっかり真っ白になって、河川沿いに顔を出したフキノトウは、雪に埋もれて寒そうにしていました。



知床ネイチャーオフィス
藤川

知床五湖にミンク

 今日、知床五湖をご案内中に四湖で珍しい動物に遭遇しました。映像では、2頭の小さな黒い生き物が素早く移動している様子が映っています。生き物はアメリカミンクです。道東では戦後に毛皮を目的に飼育されていましたが、一部が逃げて野生化し定着しています。知床五湖でも以前から目撃はあるものの、私も年に1度あるいは数年に1度のペースでしか見たことがありません。映像に残せたのは珍しいことです。2018年のグリーンシーズンにも多数の目撃があり、小さな個体も確認されているので知床五湖では繁殖しているものと考えられます。特定外来生物にも指定されているため個体数の増加や分布の拡大に注意が必要な生き物です。

知床ネイチャーオフィス
藤川

冬の知床五湖一周ツアーはじまりました

 1月23日から「冬の知床五湖一周ツアー」がはじまりました。今年は雪が非常に少ないため、例年はスノーシューを使用して夏のルートとは違うところを歩いていきますが、植生の保護のためスノーシューを使用せず、長靴で遊歩道に沿ってご案内しました。ある程度の積雪になるまでしばらくの間は、スノーシューなしでのご案内となります。一面真っ白になった湖の景色は変わらず楽しめます。

知床ネイチャーオフィス
藤川