森歩きをしていると、雪の上に動物の足跡がついていたり、
目の前にシカやリスが出てきてくれたりと色々な発見があるものの、
たまにはもっと上、空も見上げてみると新しい発見があるかもしれません。
昨日は空に環天頂(かんてんちょう)アークがきれいに見られました。
大気光学現象のひとつ、大気中の氷晶によって、太陽の光が反射・屈折することによって起こる現象です。
要は「薄曇りの時はなんか見られるかもよ」という感じです。
環天頂アークは逆さ虹、とも呼ばれ、きれいに見られるとちょっとした地域ニュースになるくらいの現象。
実は年に何度も見られるようなものなのですが、太陽高度が低い時にぼぼ真上に現れるのと、うっすらとしか見えないことも多いため、気づかずに見逃してしまいがちです。
(↑の写真は広角で撮っているもの。実際は結構真上です。)
しかし昨日は、それがかなりはっきりくっきり見えていました。
そしてさらに!環天頂アークの下にラテラルアークなるものもきれーいに見られていました。
環天頂アークよりも珍しい現象で、さらに稀にしか見られません。
珍しや。
「太陽の周りの輪っかでしょ?よく見るよ?」
という方はおそらく、通常のハロ(または暈(かさ)ともいう)を見ているのではないかと思います。
太陽の左右と上にぼんやり光があります。
(この光は正確には幻日とタンジェントアーク)
それを結んだところにできる輪っかがハロ。
これは結構頻繁に見られます。
ラテラルアークはそのさらに上(外側)に現れるものなので、ぐわっと見上げないと見えない角度です。
これだけくっきりな環天頂アークとラテラルアークのセットは初めてみました。
珍しいんです。
悔やまれるのは、動物目当てで散策をしていたので望遠レンズしか持っておらず、スマホ写真しか撮れなかったこと・・・。
荷物の量と相談しつつ、時に真上も眺めながら歩いてみてみましょう。