白ヤツ!

所々、色がついてきた知床の山や森。

あの白いヤツが動き始めました。

トドノネオオワタムシ!!

通称「雪虫」
冬が近づいてきましたね!

白い部分はロウなので、いっぱい現れると車の窓ガラスが大変なことに…
大量発生しないことを祈るばかりです。

ふわふわ飛んでいるので、機会があればご確認ください。

知床ネイチャーオフィス
柴田

オニクワガタ祭り

藤原です

先日森を歩いていると とある場所で
オニクワガタを見つけました

オニクワガタ♂

オニクワガタはシーズン中あまり目にすることがない
ちょっと珍しいクワガタ

幼虫は朽木のなかで1年かけて成長し成虫になると朽木から出てきます
ただし成虫の寿命はほんの数週間
おまけにあまり飛ぶこともないので見られる場所が限定的なクワガタ

顎の形が鬼の角に見えることからその名がついたとか

私藤原は個人的にはオニクワガタのフォルムが好き

ふだんあまりお目にかかることがないオニクワガタですが
この日は違いました・・・

同じ木になんと6匹も!! 右上が♀ 他5匹は♂

同じ朽木になんと他の個体もいました
10分くらいで6匹も見つけましたよ!

繁殖するために朽木から出てくる丁度良いタイミングだったんですかね
じっくり観察できてラッキーでした

まだ数日は見られるかもしれませんが
成虫の寿命がとても短いので見れても数日・・・

頑張って命を繋いでおくれ

たまには昆虫観察してみるのも面白いですね

知床ネイチャーオフィス
藤原

夏を告げる来訪者

藤原です

先日事務所作業中に背後から
「ヂヂヂヂヂヂッ」という音がして
振り返ってみると・・・

イブキヒメギスが事務所の中にいました
どうやら外から入ってきてしまったみたい

知床では8月ころから草原地帯でこの虫の鳴き声が聞こえ始めます
気づけばもう7月も今日で終わりですね

もうイブキヒメギスの鳴き声がしてくる頃か・・・
早いな~と思いながら
数分手を休め観察しておりました

これからハイシーズンも本番
忙しさで忘れかけていた季節感を思い出させてくれる
そんな鳴き声でした

ちなみに虫の音を「虫の声」として認識できるのは
日本人と世界の一部の地域の方のみだけだそうですね

西洋人は虫の音を雑音と認識するそうです

虫の音を聞く際の脳の使い方によって音の認識が変わるんだとか
「虫の声」によって季節を感じることができるのは
日本人の特殊な能力ということですかね

知床ネイチャーオフィス
藤原

むしむし

藤原です

最近蒸し暑い日が続くウトロ

こういう天気が続くと昆虫たちが元気に動き出します

水辺の近くではカラフルなトンボたちが飛び回ります

アオイトトンボ
タカネトンボ
カオジロトンボ

事務所の床には藤原がどこからか連れてきてしまったカミキリムシ

フチグロヤツボシカミキリ

森の中ではコエゾゼミのシーズンが到来

羽化するコエゾゼミ

亜高山帯では少し季節が遅れて6月頃に見られるオトシブミの仲間

イタヤハマチョッキリ

夜には灯りの近くでクワガタ

ミヤマクワガタ

まだまだあげればキリがないくらい
夏シーズンはいろんな昆虫が目を楽しませてくれます
皆さんもツアー中一緒に探して見ましょう

ただしツアー中の暑さ対策も忘れずに
日よけの帽子や水分補給もおろそかにしてはいけません

先日の蒸し暑い日の知床五湖ツアー終わりにSOT!の鈴木さんが
「フヂワラ君、冷やしタオルいるかい?」と
氷水の中でキンキンに冷やしたタオルを差し入れしてくださいました

冷やしタオルが最高に気持ち良かったです

火照った身体の熱がスーッと冷えてとっても気持ちが良かったです
鈴木さんどうもありがとうございました!

このような暑さ対策を私もぜひ真似してみようと思います!
スタッフ柴田も こういうところを真似すればいいのに・・・

知床ネイチャーオフィス
藤原

静かな森

藤原です

最近は暑い日が続きますね
森の中は何となく静かな感じ

いつもこの暑い時期に忙しなく鳴いているセミが
今年は少ない気がします
羽化しているコエゾゼミもいますが
やはり少ない

羽化するコエゾゼミ

羽化しているセミをじっくり観察したい今日この頃・・・

知床ネイチャーオフィス
藤原

春の日差し

今朝のウトロは雲一つ無い晴天!!
知床五湖は日に焼ける程の良いお天気でした。

本日の最高気温はプラスの10℃。
今夜はマイナスの気温にはならないで、プラスの気温が続くようです。

雪面にはトコトコ歩く虫がいました。

セッケイカワゲラです。
今日は暖かいから動いているのかー。
もう春だねー。そだねーっと思いきや、寒いのが好きな虫でした。

寒いのが好きっていうか、寒くないと生きていけない変わった虫です。
どのくらい低温じゃないとダメなのかというと、
素手で触ると人の体温で死んでしまうという話があります。

晴れた日は目につきやすいので、雪面をこんな虫が歩いていたら
面白い、変わった虫だなーっと観察してみてください。
触ると死んでしまうかもしれないので、見守ってあげてくださいね。

知床ネイチャーオフィス
柴田

桃色のバッタ

本日、とてもきれいなバッタに出会いました

桃色のヒナバッタです

体全体が桃色でかわいいですね?

アスファルトの上にいると、とても目立ちます

ヒナバッタは体長2~3センチメートル程度と大変小さいです
見つけるのが大変そうに思えるかもしれませんが
一度視界に入ると時々見つかります

秘密ですが、あのあたりではたくさん見つけることができますよ

ちょっぴりレアな桃色バッタ、探しに来てみませんか?

知床ネイチャーオフィス
柴田

飛ぶと飛ぶ

30℃を超える日が増えてきたウトロ。
昨日は21時で29℃。暑くてぐっすりとは眠れなかった…。

この時期のウトロは蒸し暑くなるとあの生き物が飛び、あの生き物も飛びます。
その光景がこちら。

綺麗な夕焼け空。
鳥のシルエットが見えますが、アマツバメという鳥です。
この写真では6羽しか写っていませんが、数十羽が低空を飛んでいました。

何故低空を飛ぶのか?それは、この生き物を狙っているからです!!

羽の生えたアリ!!羽アリ!!
この時期、蒸し暑い日は交尾のために大量の羽アリが飛び交います。
ウトロだと、その大量に飛ぶ羽アリを狙ってアマツバメも飛び交います。

明るい時はそこまで気にならない羽アリですが、夜になると気になる気になる。
夜、羽アリは明かりへと向かう習性があります。
その為、電気をつけたままカーテンを閉めないでいると、窓の外は羽アリだらけ。
部屋が暑いからと窓をあけて網戸を閉め忘れると…悲惨なことが起こります。
ウトロだけではなく、全国どこでも羽アリが発生しやすい時期です。
暑いからと窓を開ける際はくれぐれもお気をつけください。

<追記>
今日は蒸し暑かったので、羽アリが大量発生すると思っていたのですが…
案の定、大量発生してました。
改めて、この時期の窓の開閉は全国的にお気をつけください。

街外れの街灯に群がる大量の羽アリ…

知床ネイチャーオフィス
柴田

楽しそうな声

最近の知床五湖一周ツアーでは
「キョロロン キョロロン チー」と
とっても楽しそうな声をよく聞く気がします

なんだかスキップしているようなリズム
※個人の感想です

枝葉の生い茂った林内で見つけるのは少し難しいですが
その声の正体はこの鳥です

五湖と四湖の間で撮影

赤みがかったお腹が特徴の「アカハラ」です

スズメとハトの間くらいの大きさがあるので
近くで見るとなかなかの存在感があります


そんなアカハラですが
先日はご馳走にありついているところに遭遇しました

三湖沿いにて、木の葉のわずかな隙間から…

お口には何か白い物体が…

これがなんだかおわかりでしょうか?
虫が苦手な方はごめんなさい、羽化したばかりのセミです

最近の知床五湖では
日々びっくりするくらい沢山のセミの羽化が見られています

穴から顔を出している幼虫…
遊歩道を横断している幼虫…
木の幹によじ登っている幼虫…
背中が割れ始めている幼虫…
イナバウアー状態の幼虫…

歩いていると沢山見かけますから
これらを食べるのに忙しく飛び回っているのかもしれませんね

これからもしばらく森の中を賑わせてほしいです
よろしくね


知床ネイチャーオフィス

菊田