冬のアイドル

藤原です

一日コースを除く冬シーズンのツアーが始まり
忙しくなる時期を目前にわくわくしている今日この頃

本日1月21日 やっとウトロ地区でも今シーズン流氷初確認となりました
詳しくは流氷最新情報をご確認ください

そして冬シーズンといえばガイドもお客様もみんな
”あの動物”に会いたいという方が多いはず

そう
モモンガですよね

※写真は一昨年の冬シーズンに撮影したもの

最近森の中を歩いていると糞や食痕などの痕跡をたまに見かけます
彼らが動き出している証拠ですね
基本的には夜行性の彼らモモンガですが
繁殖期の頃となる冬は日中にも活発に姿を見せてくれることがあります

年によっては決まった時間にお気に入りのスポットに出てきてくれる
そんな個体もいるようですが 今年はまだまだ行動が読めないですね

ちなみに藤原は先日 モモンガに会うことができました
この冬シーズン私の中では初確認でしたが
なんだかいつも見ているモモンガと様子が少し違っていたんです

藤原が先日出会ったモモンガ

この個体なんですが体の色は茶色が目立ちます
そしてモモンガといえば下の写真のように

雪の上に散ったモモンガの食痕

雪の上に葉や冬芽の食べカスをぼろぼろ落とすのですが
この子はトドマツの葉を綺麗にこぼさず完食
いなくなってしまった後に雪の上を確認しましたが
この子が残したと思われえる食痕はトドマツの細い枝のみ
ん~これは今後見つけるのが大変そうです

色黒で食べ物を残さず食べる まるで私藤原のようなモモンガ
もちろん可愛さはこの子の圧倒的勝利ですが・・・

何となく親近感を抱きながら観察してしまいました
この冬はこの子から目が離せませんね
また会えるでしょうか

同じ動物でも個体によってそれぞれの個性があり
観察していると面白いですね

みなさんもツアーで動物に出会った際は
「この動物は○○に似てるなぁ」
「○○みたいな食べ方するなぁ」
などなど そんなことを考えながら観察してみるのも
面白いかもしれないですね

知床ネイチャーオフィス
藤原


幸運な出会い

藤原です

明日から冬シーズンのツアーがスタートですね

先日ツアーの下見に森へ散策にでかけました
ツアーコースから少し外れて面白いモノがないか探していると
私が探し求めていた あの動物 に出会いました

口にはネズミをくわえているようです

なんと”エゾクロテン”です

イタチの仲間でとっても可愛らしい見た目をしておりますが
獰猛なハンターでネズミや木に登って鳥なども捕食します
一年中森を歩き回っている藤原でも
年に2,3回くらいしかお目にかかれない”レアキャラ”です

昨年の冬シーズンにエゾクロテンの新鮮な足跡を一日中追跡し
行動範囲の広さと機動力に絶望したことを思い出しました

めったにお目にかかれない動物をいざ目の前にすると
カメラを持つ手が震えますね・・・(笑)

木の洞から

それにしてもなんて綺麗な動物なんでしょう
また会いたいですね
しばらく私の前で動き回った後
森の奥へ静かに消えていきました

ほんの1、2分の出来事でしたが
素敵な時間でした

次はぜひツアー中にみんなで見つけたいです

知床ネイチャーオフィス
藤原

お隣へ

先日のブログであげたエゾヤチネズミが

お引越しされました

どこかっていうとほぼ隣

お隣のお部屋?へ移動されました

草むらには明らかな通り道のトンネルがいっぱい

オフィス付近をうろちょろしているようです

そして新居はというと…

三角コーンのあった場所から1mくらいズレた場所に

地中へと続くであろう穴が

明らかに新しいのでここで間違いないでしょう

いないかーっとみていると…現れました!!

が、逃げ足早し

ぷりぷりのお尻がちらっと見えただけで撮影不可能でした…

まぁ元気そうで何よりです

追記
やっと家主の姿をとらえました!!
やっぱりエゾヤチネズミのようです
ちいかわですな
(※ちいかわ=なんか小さくてかわいいやつの略)

お給金あげるから、オフィスの看板ネズミになってくれないかしら…

知床ネイチャーオフィス
柴田

背後に注意

最近、原生林トレッキングのコースを歩いていると
頻繁にキツネに出会います

出会うというよりは、付きまとわれる…

どこかで人間に餌付けでもされたのでしょうか
明らかにこちらに興味を抱いている様子
気づいたら背後にいるのです

先日も、林内で休憩をとっていたところ
視線を感じてバッと振り返ると…

お稲荷様かな…??

ちょこんとお行儀よく座って、こちらを見つめるキタキツネが1匹

互いの視線がかち合うと
「あらら、見てるのがバレてしまったなあ」とでも言わんばかりに
のんきにテコテコ近づいてくる

あまりに物怖じしないキツネにこちらがびびる

こちらが静かにしていると、どんどん距離を詰めてきてしまうので
時折「ダッ!こっち来ないで!ダメ!」と声をかける
ただ、一瞬制止はするもののあまり効果はなく…
どうしたものか…

最終的に、心は痛みますが
足をダンっ踏み鳴らしたところ、驚いて逃げていってくれました

今はとても健康そうな艶々毛皮をしていますが
人慣れが進めば町で皮膚病をもらってくるかもしれないし
警戒心が薄れ続ければ、道路で事故に遭うかもしれない

そんなことがあってはとても悲しいので
心を鬼にして人間には近づきすぎないよう伝えてやらねば…

皆様も、森歩きの際は背後にご注意を

知床ネイチャーオフィス
菊田

リスたちは冬に備えて

今年はリス達が少し見つかりにくい知床の森

道路に飛び出してくるリスは多い辺り
やはり森の中に食べ物が少ないのでしょうか…

昨年は沢山のどんぐりに囲まれながら
その中でも厳選したどんぐりを頬袋一杯に詰め込んでいたシマリスですが
今年は選ぶ余地などなさそうです

むしろ、地面から掘り返してどんぐりを拾っている様子まで見られるあたり
ちゃんと貯食出来ていないのではなかろうか…
と心配になってしまうほどです

掘り返して手に入れた土まみれのどんぐりのかけらを齧るシマリス

いっぽうエゾリス
今年はホオの実を食べる姿が目立ちます
ホオノキに登り、自分の胴体程の大きさがある実を抱えて降りてきます

木のてっぺんからもぎり取ってきていた…

この大きな実を、残すことなく完食しました

食べるものは少なく見えますが
リス自体はふくふくと太った個体が多い印象

貯食面に不安はありますが、無事冬を越えてくれると嬉しいです

一杯食べて備えてね!!

知床ネイチャーオフィス
菊田

秋の深まり

藤原です

少しづつ山々の色も変わってきて
秋の深まりを感じる今日この頃

10月4日 羅臼湖入口から見る羅臼岳

進んでいく紅葉の他にも
季節感を感じるもの

オフィス近くに現れた立派なオスジカ

繁殖期をむかえた彼らオスジカの角は
立派な枯角(かれづの)になっていました

冬が来る前のこの季節
知床もやっと涼しくなってきまして
動物たちは活発になりツアー中に見かけることも増えてきました

そういえば同じ北海道にある大雪山系の黒岳では
昨日初冠雪が観測されたそうですね

知床の羅臼岳もそろそろ冠雪するでしょうか

知床ネイチャーオフィス
藤原

秋のちいさくてかわいいやつ

秋が来ましたね

そう、みんな大好き
ちいさくてかわいいやつらが活発な時期がやってきましたよ

菊田の休日はリス活に注がれる日々です
最近のお休みの大半は原生林で過ごしています

少し前はタデのお花を食べていたりもしましたが
最近はどんぐりを頬張るシマリスも多くなってきました

そして先日ついに!
落ち葉をお口に詰め込むシマリスが!!

己の口内許容量に挑戦しているのでしょうか。相変わらずのはみ出し具合です。

もっちゃもちゃに詰め込む姿は何度みても愛らしいですね

この日は一度しか巣材を運ぶ姿に出会えませんでしたが
きっとこれから出会う機会が増えていくことでしょう…!

昨年の菊田的ベストオブ詰め込みリスはこちら

口元で落ち葉が砕け散るまで詰め込み続けていた…

今年はこれを超える詰め込みリスに出会えるでしょうか…

そして面白リス部門も記録更新していきたいところ
昨年の菊田的第一位はこちら

アンバランスすぎるシルエットが人気を博しました

昨年一お気に入りの写真となったため
菊田の旧iPhoneケースにもなっておりました…

今年はどんな可愛いリス・面白いリスに出会えるのか
とってもわくわくしております!

これらの写真一枚を撮るために
一日に5~7時間かけて森を歩き回っているのですが
みなさんの運がよければ原生林トレッキングの3時間の間にも出会えるかも!

多くの方のツアーへのご参加、お待ちしております

知床ネイチャーオフィス
菊田

上からガサガサ

森の中では色々な所から何かの音が聞こえます。
今日は上からガサガサと…

上を見ると幹にはエゾシマリス。
こちらに気付いてはいるようですが、気にしない。

人には慣れっこなのか、ちらりと様子見。

その後気にせずどこかへ去っていきました。

少しづつ残暑も落ち着き、秋っぽくなってきたかな?

今日はエゾリスもエゾシマリスにもよく出会いました。
秋っぽさも有り、冬に向けて準備し始めたのでしょうか。

知床ネイチャーオフィス
柴田

こんにちは、赤ちゃん

お久しぶりの更新となりました、菊田です

可愛い可愛いベビーシーズンがやってきましたね

国立公園内では仔狐たちが巣穴から出てきはじめ
当歳ヒグマは懸命に母のお尻を追いかけ

本日は、エゾシカの赤ちゃんに出会えました…!

お母さんになめられるがままの赤ちゃん

生後2週間程度までの仔鹿が茂みに身を隠している姿は例年見るのですが
今日は親子のツーショットを見ることができました!

お乳でもあげにきたのかしら~と微笑ましく見守っていましたが
お母さんが赤ちゃんの事をなめるなめる…
お乳にありつく姿を見たかったのですがそのそぶりは見せず…

30分後に同じ場所を見に行くと
お母さんの姿は見えるが、赤ちゃんが見えない…
引き続き何かをなめるそぶりをしていたあたり
おそらくお母さんの足元に赤ちゃんがいたのでしょう

なんでこんなに赤ちゃんにべったりなんだろうな~と不思議に思っていましたが
後から写真をよーく見てみると

撮った写真をめいっぱい拡大


お母さんのお尻と足元が赤く濡れていました

…もしかして生まれたて?!

本当に生まれたてほやほやの赤ちゃんは、体が濡れて黒っぽいそうなのですが
それをお母さんはなめて一生懸命に乾かします
よくみると赤ちゃんの体は若干濡れています
懸命になめて乾かしてあげている最中だったのかも…

これからはエゾシカのベビーラッシュがはじまるでしょう…
とっても楽しみですね!


知床ネイチャーオフィス
菊田

雪の上には足跡が。

春だと思ったら、ちょいちょい雪の降るウトロ。
まぁ、5月下旬でも降るときは降りますけどね…

さて、やっぱり雪が積もると動物の痕跡がわかりやすいですね。

今朝は道路沿いにヒグマの足跡がありました。
キタキツネもそうですが、意外と動物達は道路を利用していることが多いです。
この足跡も道路に向かって消えたので、道路上を歩いて行ったのでしょう。
段々とヒグマも活発に行動し始めたようですね。

道路付近も行動エリアなので、運転中にヒグマを目撃することがありますが、
道路沿いでの目撃は人とクマの距離感が近い場合が多いように感じます。
時々、車から降りてヒグマを撮影している方もいますが、
何度もヒヤッとするような危険な場面をみています。
他の方が撮影しているから【安全】という訳ではありません。
そして車の中だから【安全】という訳でもありませんので、お気をつけください。

★運転中に道路沿いでヒグマを目撃した場合
1、ヒグマの真横で車を停止しない
2、出来るだけ距離をとって通過する
3、車から降りない、窓を開けない

ヒグマを見たい、写真を撮りたい気持ちはよくわかりますが、
事故が発生しないように少なくとも上記3つは守って頂ければと思います。
※昨年はヒグマの近くで停車した車のサイドミラーが破壊されています。
散策中等のヒグマ対処法については「知床財団HP」もご確認ください。

知床ネイチャーオフィス
柴田