春といえば・・・雪かきです。

4月も中旬になりました。
そろそろ春の観光シーズンですね。
毎年恒例、雪かきのシーズンです。

毎年この時期は、知床五湖開園の為に遊歩道の一部を除雪しています。
今年はここ数年で一番積もったようで、積雪が1mを超える場所も…
まぁ、本当の例年ですと掘ったら人埋まりますけどね。

少し前のblogで人の名前でいじってきた藤原も除雪をしました。
前回の仕返しに埋めてやろうと思ったのですが、いやぁ…雪少ない。
まぁ、案の定ですが…。なので、遊歩道の除雪は約2時間で終了。

そういえば、作業中の藤原は時折人の顔を見てニヤニヤ笑い、
疲れたから2時間休憩すると言ったり、とても不真面目でした。
そんな不真面目な藤原ですから、除雪も雑だったはず!!

知床五湖の遊歩道(小ループ)で雑な除雪があれば彼の仕業でしょう。
除雪だけではないですね。大体の悪いことは藤原のせいなんです。

…ね!!

知床ネイチャーオフィス
何が何でも藤原を貶めたい柴田

活動開始!

冬シーズンのツアーも終わって一区切り、春夏ツアーに向けて少し落ち着いた頃です。
私たちはのんびり過ごせる時期になってきました。

が、そんな季節、雪融けも少しずつ進み、とうとう動き出したヤツらがいます。

雪の上についた足跡。

冬眠が明けて動き出したヒグマの足跡です。
早いと3月上~中旬から活動しているものもいるのに、今年は全然情報がないなぁと思っていました。
3月末にようやく目撃情報も出ていましたが、今シーズン初の足跡確認。
森歩きの際は気をつけましょう!

ちなみに、断崖から見ると、水平線にはまだ少し流氷が見られました。

きっとシーズン最後の流氷。

冬と春のせめぎ合い!

知床ネイチャーオフィス
井上

春の森へ

藤原です

最近は本当に暖かくなりましたね
春の森は生き物の気配でいっぱいです

繁殖期の動物たちが多いのか
そこかしこから生き物の動く音や
鳴き声が聞こえてきます

この間のお休みに
お昼間の日差しがあまりにも気持ちよくて
森の中でひとり寝転んで日向ぼっこしてました

すると近くで
「ホッホッホッホッホッ」
という鳴き声・・・

なんとエゾフクロウが近くに飛んできました

近くに飛んできたエゾフクロウ

森の中で一日中過ごしていると
こんなこともあるんですね

そうそう そういえば
先日スタッフの柴田はるま先輩と仲良く森を散策してきました
いろんな動物の鳴き声が聞こえる中 歩いていると後ろから
「ウォッ!」
という何やら動物の鳴き声のような音がして
まさか冬眠明けのヒグマじゃなかろうかと
おそるおそる振り向くと・・・

天然の落とし穴にはまり もがく柴田はるま先輩

はまる はるま先輩・・・(笑)
無事に抜け出せたみたいですね
良かった良かった

足の付け根くらいまではまってしまったようです

春の森散策は楽しいですが
倒木の近くを歩くときは注意が必要です
雪が積もらずに空洞になっている部分が
とてもゆるくなっています

私も気を付けようっと

知床ネイチャーオフィス
藤原

もう少し会いたい

最近は巣穴から出てくる時間も、帰る時間もばらついてきたモモンガ達

日中に出会える時間はあと少しでしょうか

可愛らしい姿を拝めなくなると思うと名残惜しく
出社前にモモンガを求めて森へ入る日々を送っております

しかし、最近のモモンガは発見難易度が高くなってきて辛い

先日も、いないな~…と森を歩き回っていると
「木の上になにかいる!」と一緒に森へ入っていた他スタッフの声

見ると確かに、トドマツの葉が不自然に揺れています
リス…?モモンガ…?なんだ…?
確かめようと、カメラのレンズをのぞき込んでいると、コツン

肩に何かがぶつかりました
トドマツの…枝先…?
そしてパラパラと降り注ぐ…青のり…?
!!!
モモンガの食べかす!!!

目を凝らすと見えました!

私に食べかすを投げつけてきた可愛いおてて!!!

このおてては!モモンガのおてて!!

どうにかお顔を拝めないかと周りをぐるぐるしていると…

これは見つからない~~

可愛いお顔が見え隠れしているではありませんか!!

いやあ…やっぱり可愛いですねえ

この後、気づくと違うトドマツに飛び移っていたようで
その姿をはっきりと見ることも出来ましたよ

この姿を拝むためなら早起きも頑張れる…

今日の朝はモモンガに出会えませんでしたが
懲りずに明日も探しに行ってみようかな

明日は会えますように!!!



知床ネイチャーオフィス
菊田

みつけた!!

大人気(?)「みぃつけたシリーズ」に菊田も参戦!

本日ご用意した写真はこちらです。

お分かりいただけるだろうか…



ブログ用サイズでは中々見つけるのが難しいかもしれません。


木の幹、真ん中あたりにご注目ください。

見つけられましたか??

見やすい向きに回転・拡大した図がこちらです。
                  ↓

けだまでしょうか?いいえ、キバシリです。

木の幹に見事に同化していたのは「キバシリ」
スズメよりも、もう少し小さな鳥です
生息数が多いわけではありませんが、冬の時期は比較的多く会える気がします

ちょっぴり湾曲した嘴がチャームポイント
この嘴を使って、樹皮の下に潜む虫なんかを食べています

静かに観察していると、しばらくはそばで食事を続けてくれるので
可愛らしい横顔を撮影したかったのですが
やはり小鳥類は素早い…

また出会えたら、可愛い写真が撮れればいいな

暖かい日も増え、日々溶けていく雪に春の気配を感じます
小さな鳥たちにとっては、過ごしやすくなって来たのではないでしょうか

流氷シーズンは終わりを迎えていますが
生き物たちはこれから活発になっていくものも多いです

お天気のいい日は、またカメラを持って撮影に出かけてみようかな!


知床ネイチャーオフィス
菊田

春がくる、少しずつ

森の中を歩くとまだまだ雪景色、スノーシューが必要なくらいには雪があります。
そして海にはまだ流氷の名残りが。

そんな景色ですが、季節は着実に進んでいます。
それが感じられるのがこちら。

まだ冬毛のもふもふ耳毛。

樹にはりついた、エゾリスです。
何をしているんでしょう?
観察していると、樹の幹や枝をペロペロ舐めて周っています。

枝の黒く見える所は流れた樹液。毛、べたべたにならないのかな?

最近は暖かい日が多くなり、活動を始めたイタヤカエデの樹液が目立つようになってきました。
樹木たちが休眠状態の冬には得られない樹液が流れている。
目立って目に見える形ではないものの、冬から春への小さな変化です。
木々の芽吹きはまだあと2か月程先にはなりますが、少しずつ春がやってきています。

知床ネイチャーオフィス
井上

あのヒレは…?

これ、なーんだ?

サメ? イルカ? シャチ? アザラシ? 

いいえ、トドです。

このトド、実はウトロではあまり見かけません。
十年以上ウトロに住んでるけど、初めて見た!って人もいるくらい…
実は見れたらラッキーなのです!!

でも、所変わって知床半島反対側の羅臼だったら意外と見る。

知床といってもウトロと羅臼で生き物や景色は結構違います。
今回は3頭のグループでしたが、30頭くらいのグループ見たいな…

知床お越しの際は、是非ウトロも羅臼も観光してみてください。
あっちではよく見るけど、こっちだとあまり見ないとか
ウトロと羅臼の様々な違いに気づくかもしれませんよ。

知床ネイチャーオフィス
柴田

みぃつけたー

「みぃつけたシリーズ」大好評(自称)につき、第三弾。
先日、林内で木と同化している生き物をみつけました。

今回は前回よりも簡単。

ただ、同化しているので少しわかりづらいかも…

そうです。あの、こんもりとした所です。

見事な同化!!

はい。正解は、こちら!!!

木の幹につかまっているエゾモモンガ。
色合い的に素晴らしく同化しています。
いつ頃まで見やすいかなー??

知床ネイチャーオフィス
柴田

上も向いて歩こう

森歩きをしていると、雪の上に動物の足跡がついていたり、
目の前にシカやリスが出てきてくれたりと色々な発見があるものの、
たまにはもっと上、空も見上げてみると新しい発見があるかもしれません。

昨日は空に環天頂(かんてんちょう)アークがきれいに見られました。

画像一番上の下凸型のカーブが環天頂アーク。その下のラテラルアークもくっきり。

大気光学現象のひとつ、大気中の氷晶によって、太陽の光が反射・屈折することによって起こる現象です。
要は「薄曇りの時はなんか見られるかもよ」という感じです。

環天頂アークは逆さ虹、とも呼ばれ、きれいに見られるとちょっとした地域ニュースになるくらいの現象。
実は年に何度も見られるようなものなのですが、太陽高度が低い時にぼぼ真上に現れるのと、うっすらとしか見えないことも多いため、気づかずに見逃してしまいがちです。
(↑の写真は広角で撮っているもの。実際は結構真上です。)

しかし昨日は、それがかなりはっきりくっきり見えていました。
そしてさらに!環天頂アークの下にラテラルアークなるものもきれーいに見られていました。
環天頂アークよりも珍しい現象で、さらに稀にしか見られません。
珍しや。

「太陽の周りの輪っかでしょ?よく見るよ?」
という方はおそらく、通常のハロ(または暈(かさ)ともいう)を見ているのではないかと思います。

同日スタッフ柴田撮影の写真がこちら。

太陽の左右と上にぼんやり光があります。
(この光は正確には幻日とタンジェントアーク)
それを結んだところにできる輪っかがハロ。
これは結構頻繁に見られます。

ラテラルアークはそのさらに上(外側)に現れるものなので、ぐわっと見上げないと見えない角度です。

参考画像。おわかりいただけるでしょうか?

これだけくっきりな環天頂アークとラテラルアークのセットは初めてみました。
珍しいんです。

悔やまれるのは、動物目当てで散策をしていたので望遠レンズしか持っておらず、スマホ写真しか撮れなかったこと・・・。
荷物の量と相談しつつ、時に真上も眺めながら歩いてみてみましょう。

知床ネイチャーオフィス
井上

みぃ~つけた!

今日はフレペの滝をご案内してきました。
フレペの展望地から、ある生き物をみつけることができました。

さあ、この景色をよぉ~く見ると…お気付きだろうか。

そう。まさかのあんな場所に…

あの生き物がいるなんて…

まぁ、ブログのカテゴリーや写真名でネタバレなんですけどね。

そして、ブログ用サイズにするとめっちゃ小さいね。

難易度高し!!見つけれたらすごいです。私は無理です。はい。

正解はこちら!!

最初の写真の左側にある崖の先に、エゾシカが。
雪も少なく、枯草が食べやすいんでしょうね。
でも、場所的に恐ろしい…
今は立ち入り禁止エリアだけど、昔はあそこまで人が行けたとか…
おぉ、怖っ。

知床ネイチャーオフィス
柴田