恋の行方は?

お天気の良い日は外へお散歩へ

原生林内を歩いていると、目の端で何かが動く気配

伸び始めたコウモリソウの中から…


草の間から覗く可愛いおしり

ピコっと現れたのは、ふさふさ立派な茶色い尻尾
無事に冬を乗り越えたエゾリスです

顔を上げると、奥にもう一匹
どうやらオスが、メスを追いかけまわしてしているようです

この時期は、エゾリスの2度目の繁殖期
間合いを図りつつ、時折猛ダッシュで仕掛けますが
なかなか近寄らせてもらえない様子

そんな追いかけっこを眺めているうちに、2匹を見失ってしまいました

さて、どうしたものか…
ふらふらと再び歩き始めた途端、目の前にふわっとした尻尾が!

いつの間に移動していたのか
すぐそばの樹上にエゾリスの姿が見えました

追いかけっこ会場は、この木に移っていたようです
上下左右に、木の幹を動き回るエゾリスたちでしたが
そのうち1匹になってしまいました
どうやら撒かれてしまったようです

「お前のせいだぞ…!」と言わんばかりに睨みつけてくるエゾリス

少々険しい顔でこちらを見てきましたが、私は何もしていません…
八つ当たりですね
でもそんな表情も可愛い
乾きかけでウネウネしている耳毛も可愛い

その後は「押してダメなら引いてみろ」なのか
2m弱の距離を保ちながら、静かにお食事をしていました

メスを見つめつつも食事をとるエゾリス

しばらくそんな2匹を見守っていましたが
少しずつ森の奥へと揃って消えて行ってしまいました

一緒に(?)食事をとって、2匹の距離は縮まったのでしょうか?
恋の行方は分からず終いでした…

知床ネイチャーオフィス

菊田

1時間の出待ちの末に…

冬の間は冬眠していた、愛らしい生物が活動しだす季節となりました。

倒木に乗るシマリス

森の中を散歩していると、カサカサと小さな足音。

地面に目を凝らすと
なんとも愛くるしいシマリスが忙しなく動き回っているではありませんか!

慌ててカメラを構えて追うも、パッと一瞬にして姿を消してしまいました…。

困惑しながら見失った地点をうろうろすると、なるほど
巣穴がありました。

巣穴から距離をとり、待つこと1時間。

穴から出て周りをうかがうシマリス

出待ち成功です!なんと可愛いおてて!!可愛い!!!
根気強く待った甲斐がありました。
1時間、穴の中で何をしていたんでしょうね?お昼寝でしょうか?

穴から出てきた後は、木の上に登って脇をカイカイ…
おっさんのような仕草をしてもかわいく見える不思議。

ワイルドに脇を掻くシマリス


今回シマリスを撮影したのは「原生林散策」でもご案内している場所。
この時期は、知床自然体験一日コースの一部としてご案内しております。

もしかしたら、あなたに向かってシマリスが走り寄ってくるかもしれませんね。

こちらに向かってくるピントの合わないシマリス

知床ネイチャーオフィス

菊田


「かわいい」しか言えなくなる

本日の散策では、冬になると会いたくて仕方ない可愛い生き物に出会うことができました!(本当はいつも会いたい)

つぶらな瞳も、ふわふわの毛並みも、可愛いが全身からあふれ出したモモンガ!

トドマツの食べかすを口の周りにくっつけているところもたまりません。

静かに大興奮しつつ、口から出る言葉は「かわいい」「かわいい」だけになってしまいます。

どうか元気に冬を過ごしてね、できたら姿も見せてね、と思いつつ見守っています。

知床ネイチャーオフィス

佐々木

春探し

ぽかぽか陽気、とまではいかないまでも、寒さが緩んで散策しやすい気候に
なってきました。
活動を始めた生き物もちらほらいます。

コヒオドシ

日当たりの良い林道上で見かけたのはコヒオドシ。成虫越冬するタテハチョウの
仲間です。 後翅 の縁に並ぶ青い斑点模様がきれいです。

ミネラル摂取中?

写真だとわかりにくいかもしれませんが、湿った地面の上でストロー上の口
(口吻)伸ばしています。
チョウの仲間がこうして吸水するのは、水分中のミネラルを摂取するためと
言われています。

一株しか見当たりませんでしたが、フクジュソウもそろそろ咲きそうです。

フクジュソウ

もう少しすれば、フクジュソウ以外にも早春の植物が開花し、成虫越冬した
チョウの仲間ももう何種類か飛び出すでしょう。
本格的な春ももうすぐそこです。

知床ネイチャーオフィス
角屋

知らないところで

原生林内を散策中に羽が落ちているのに気づきました。

エゾフクロウの羽のようです。
雪に埋もれているものもあったので掘ってみると出てくる出てくる。

自然に抜けたにしては多すぎる量です。
羽の根本を見てみると、どれも途中でスパッと切れたようになっています。

野鳥が何かしらの捕食者に食べられる際、羽毛は食べてもおいしくないのか
邪魔なのか、残されていることが多いです。
獣が鳥を食べる際は羽毛を噛みちぎるので、羽の根元がこんな感じで切れて
残されます。
ちなみに、ハヤブサやオオタカ等、他の鳥を食べる猛禽類もいますが、
猛禽類は羽を引っこ抜くため根元もきれいに残ります。

ということで、このエゾフクロウは何か動物に食べられてしまったのだと
思います。
エゾフクロウ自身もネズミやモモンガ等の小型動物を捕食する優秀なハンターです
が、だからと言って天敵がいないわけではないようですね。
それにしても、犯人…ではなかった犯獣?は、いったい誰なのでしょうか?
フクロウは夜行性で日中は休んでいることが多いので、
木登りができるエゾクロテン等テンの仲間に休息中に襲われたのかも
しれません。
あるいは、事故や病気で死んで地面に落ちたフクロウを、キツネ等が見つけて
食べたのかもしれません。
現場の状況証拠からは確かなことはわかりませんが、人知れず食う食われるの
ドラマが森の中で繰り広げられています。

フクロウの事件現場の写真だけなのも悲しいので、3年ほど前の散策中に見つけた
エゾフクロウも載せておきます。

トドマツの陰で休憩中

知床ネイチャーオフィス
角屋

びしょ濡れリス

折角先週雪が降ったのに、その後の高温でせっせと融けてしまっています。
昨日のウトロはアメダスによれば最高気温は15.5℃を記録し、積雪深も
30cm減だとか。ひぇ~。

雪が降った直後に気温が上がると、樹の上に積もった雪が融けて雪融け水が
ぽたぽた落ちてきます。
常緑針葉樹のトドマツの多い原生林内を歩くと、さながら雨でも降っている
ような状態になっていることもあります。
もちろん、地面を覆っている雪も融けて湿っているので、手をついたり
転んだりすると防水の衣類でない限り濡れます。

こういった雪融けの影響は人間だけでなく動物たちも受けているようです。
先日森の中で見かけたエゾリスはこんな状態。

耳先の房毛がびっちゃびちゃ。
いくら気温が高いとはいえ、この時は気温一桁(7℃くらい)だったので、
濡れてると身体が冷えそうです。

で、びちゃびちゃになりながら何をしていたのか、リスが去った後に
近づいて見てみると、

雪を掘り返して貯食しておいたドングリを食べていたようです。
硬い外殻だけでなく、中の薄皮(?)もきれいに剥いて食べていました。

こちらは掘った跡が残っていましたが、木の実の殻は見当たりませんでした。
リスは貯食場所をかなり正確に記憶していると言われていますが、これは
記憶違いだったのかもしれませんね。

知床ネイチャーオフィス
角屋

エゾユキウサギの・・・

 数日前から知床五湖内ではエゾユキウサギの足跡が確認されています。今日、私も自分の目でようやく見ることができました。そして、足跡を辿ってみていると、なんとそこには、「うんこ」が落っこちていました。ウサギの糞は、形が丸いのが特徴です。知床で暮らして15年になりますが、国立公園内の標高の低い場所でウサギ糞を見たのはこれが初めてのような気がします。いいものを見たなぁ・・・。

エゾユキウサギの糞

知床ネイチャーオフィス
藤川

春らしくなった?

 ここ数日、林内ではエゾリスの足跡を多く見かけるようになりました。日中の気温が高めになってきていて、活発に活動しているようです。運がいいと遭遇することもあります。今回は、トドマツの上で枝先についている花芽を食べているようでした。貯食を掘り起こした痕跡などもよくみかけるので、散策の際は探してみてください。

知床ネイチャーオフィス
藤川

またあった足跡

 フレペの滝の遊歩道を歩いていたら、ヒグマの足跡を見つけました。つい先日も別の場所で足跡を見つけましたが、まだまだ活動中のようです。足跡を辿っていったら、遊歩道に設置されている小さな看板が壊されて道の上に落ちていました。看板にはヒグマの歯の痕がしっかりと残っていましたよ。

遊歩道に残された足跡と看板の一部

知床ネイチャーオフィス
藤川

まだ活動中

道路わきに残されたヒグマの足跡

 だいぶ寒くなって、日中でも氷点下なウトロです。外に出てもなかなか生き物の姿を見る機会がありません。しかし、足跡だけは残されていました。まだ寝ていないようです。12月にもなったことだし、そろそろ冬眠でしょうか?

知床ネイチャーオフィス
藤川