落ち葉の陰から

最近、羅臼湖までの散策路で彼らをよく見かけます

エゾヤチネズミです

羅臼湖の四の沼近くにて

注意深く探すと見つけられるかもしれません

山岳地帯では草木の葉が枯れ落ち
見通しが少し良くなったことと
落ち葉の間を動く彼らの音を
聞きやすくなったからでしょうか

ポイントは、道のわきに生えてる草木の根元に
ピンポン玉サイズの穴が開いてるところ

自分の気配を消して、そ~っと探してみましょう
カサカサ音がした方向を覗いてみたり
時には動かずにじっと待つことも必要です

静かに観察しているときっと彼らが姿を現してくれるでしょう

これは羅臼岳の登山道にて、落ち葉の陰から

こんな風に落ち葉の陰から可愛いお顔をのぞかせることもあります

今季の羅臼湖トレッキングツアーは10月15日(金)までとなっております
ご予約希望の方はお早めに

知床ネイチャーオフィス
藤原

秋の味覚を楽しむのは

哺乳類だけではありません

今回は、サケマスウォッチングのご案内中に出会った生き物をご紹介します

川の流れに負けずに踏ん張るカワガラス

川の周りで観察をしていると時折やってくる小柄な黒い鳥
カワガラスです
周囲を飛び回り、ときには川に潜ります

本日も見事な素潜りを披露してくれていました

時折流されているように見えなくもないが、上手に川の中を動き回っている

主に川底の水生昆虫なんかを食べているということですが
本日の食材はこちら!

口にある赤い物体は…!!

い、いくらを食べている?!?!?

私だってまだ今年のいくらを食べていないというのに
カワガラスに先を越されました…

命がけで産み付けられた卵は
孵る前にこうして食べられてしまうことも多くあります
可哀そうにも思えますが、こうやって命が繋がってゆくのですね

普段は川の周りでのご案内はしていないのですが
今年度は10月4日以降、知床五湖の全周コースを歩くことができないため
知床五湖一周ツアーでは代替のご案内として
一二湖+サケマスウォッチングのご案内をさせていただいております。

この機会にぜひ、サケやマスの遡上見学をガイドとともに行ってみませんか?
本日のように、魚類以外との出会いもあるかもしれません。
皆様のお越しをお待ちしております。


知床ネイチャーオフィス

菊田

最近のエゾシカ

知床では秋も深まり、標高の高いところでは落ち葉も増えてきました。
朝晩は冷え込むようになってきましたね。

夏の間はあまり見かけることがなかったエゾシカたちですが
最近は国立公園エリアで姿を見ることが多くなってきました。

今の時期は彼らの恋の季節(繁殖期)です。

森の近くの道路を車で走っていると彼らの姿をよく見かけます。


中には立派な角を生やしたオスも!

惚れ惚れするような立派な角。いや~かっこいい・・・
夏毛からだんだんと冬毛に生え変わりつつありますね。

オスのシカは毎年、春先に落とした角を秋には立派な角まで成長させます。
立派な角を生やすまでも苦労したでしょうが、彼らの本番はまだこれから!

弊社ツアーの「夜の動物ウォッチング」でもシカの目撃が増えてきました。
運が良ければ立派なオスのシカを見ることもあります。
11月頃までは彼らの繁殖期で動きが活発化しているので、
見るなら今がチャンスです。

夜に車を運転していても道路わきで見かけることがあるので
観光の際、夜の運転はくれぐれも気を付けてください。
運転中に道路わきで見かけたら、スピードを十分に落としてあげてくださいね。

また人を襲うような動物ではありませんが、観察する際は
不用意に距離を詰めずそっと観察してあげてください。

知床ネイチャーオフィス
藤原

もぐもぐ!あっ・・・

森を歩いていると、どんぐりがころころと転がっている季節になってきました。小さな生き物たちも日々忙しく動き回っています。

こちらは頬袋がぱんぱんのシマリスさん↓。おそらく中はどんぐり。

そしてこちらは、夢中でどんぐりを食べるシマリスさん↓。もぐもぐ。なんだか美味しそう。

(ブレブレの動画から切り出したので、画像が粗めですみません・・・)

あっっ(落としたー!!)

シマリスは「あっ」という顔をしつつもそのままササっと走り去っていきました。

こちらがそのドングリ↓。かわいい歯型が残っています。

とても素早い彼らですが、そっと見守っていると色々な表情を見せてくれます。近寄りたい気持ちはぐっと抑えて、忙しない彼らをのんびり眺めてみるのも良いですね。

知床ネイチャーオフィス

佐々木

今年最後の

本日10月3日は
今シーズン最後の知床五湖大ループ散策可能日でした

私の秋のお気に入りは、四湖からの景色なのですが
この綺麗な紅葉が更に深まる頃
今年はもうここへは来れません…

四湖に映り込む硫黄山がとてもきれい…

少し残念ではありますが、また来年を楽しみにしましょう

明日以降、今シーズンの知床五湖一周ツアー
一二湖(小ループ)+サケマスウォッチングか、原生林散策に内容が変わります

もちろん、四湖以外の紅葉の景色も負けじと美しいので
ぜひとも今後の秋の知床五湖へもお越し頂きたいですね!

今日は山以外の映り込みも綺麗でしたよ

二湖の湖面に映り込むアオサギと紅葉

秋の自然体験プログラムへのご参加もお待ちしております

知床ネイチャーオフィス
菊田

耳をすませば

先日の知床五湖の散策中
三湖のほとりで足元から小さなカサカサ音が…

トカゲ?カナヘビ?なんだろう?
しゃがんでよーく探してみると、いました

枯葉の陰に隠れるエゾヤチネズミ

小さな小さな体が枯葉の陰から見え隠れ

エゾヤチネズミです!

苦手な方もいるかと思いますが
ハムスターのようで大変愛らしいです

この子は特に体が小さかったので、仔ネズミでしょうか
我々に気付いているのかいないのか、ずいぶんと近寄ってきました
警戒心をどこに置いてきたのでしょう…

動き回ってはあたりの葉をかじっていく様子を
しばらくしゃがんで観察する穏やかな時間が流れる午後の散策でした

葉を齧るエゾヤチネズミ。この後葉っぱには可愛い歯型が残りました


ときおり足を止めて
周りの音に耳を澄ませれば
皆さんも小さな生き物に出会えるかもしれませんね

今年の知床五湖一周ツアーで五湖全周を巡れるのは10月3日までです

それまでにまた会えるといいなあ

知床ネイチャーオフィス
菊田

待ってました⑤

待ってましたシリーズ、まだ続きます。

ペレケ川や遠音別川でカラフトマスの遡上が観察しやすくなりましたね。

川の流れが比較的緩やかで、深さのあるところでは
群れとなって泳ぐ姿が観察できます。

水中はこんな感じになっています。

9月の終わりころにはシロザケも遡上してきます。

これからもまだまだ楽しみが続きますね。

カラフトマスの遡上を楽しみにしていたのは、私たちだけではありません。

最近は河口付近の上空や近くの木の上、沿岸部の岩の上に
オジロワシの姿を見かけるようになりました。

木の上にこんな感じで佇んでます。かっこいいですよね。

魚を主食とする彼らにとっても、カラフトマスの遡上は
嬉しいニュースでしょうね。

川へサケやマスを観察しに行く際には、ぜひ空も眺めてみてください。

大きなオジロワシが優雅に空を舞う姿も見ものです。

知床ネイチャーオフィス
藤原

待ってました④

待ってましたシリーズが続いているので、続いてみましょう…

今日は既に菊田が「待ってました③-2」を投稿していますが、
待っていた生き物が観察しやすくなりましたので、お伝えします。

肝心の待っていた生き物ですが、ずばり!
ウトロの街中にあるペレケ川にカラフトマスがやってきました!!

何日も前から来てはいたのですが、数も増えて観察しやすくなりました。

さっと見ただけですが、少なくとも100匹以上は遡上しているようです。

何年か前にあった「川がカラフトマスで真っ黒」とまではいきませんが、
それなりに見やすいので、お越しの際はペレケ川も覗いてみてください。

また、斜里本町からウトロまでの道中にある「遠音別(オンネベツ)川」も
カラフトマスが遡上しています。そろそろシロザケも混じっているかも…
この時期ならではの光景ですので、是非遡上しているサケ達をご覧ください。

知床ネイチャーオフィス
柴田

足元に気を付けて

ツアー中、道路脇を歩いていると

道路脇の土にトノサマバッタがいました。
産卵中で、人がすぐそばを通過しても動きません。
きっと産卵に集中しているんでしょうね。

足元にも色々な生き物がいますので、踏まないように気を付けて
よ~く観察してみてください。何かを発見できるかもしれませんよ。

知床ネイチャーオフィス
柴田


みんな暑いね

お久しぶりのブログ更新となってしまいました。
真夏日×連休の混雑はなかなかハードな日々でしたね。



さて、最近の森の動物たちはすっかり夏毛姿に。

ほっそりとしたキタキツネ

多少は涼しげですが、やっぱり全身毛皮を着ているので
心なしが顔に覇気がないような…。


あまりの暑さからか、今年は湖に入るエゾシカにも何度か出会いました。

このあと湖で泳いでいました。一緒に泳ぎたかった。

林内の木陰や湖などの水場を利用しつつ
森の動物たちは暑さを凌いでいるようです。

元気にモリモリ食べて、この夏を乗り切ってほしいですね。



知床ネイチャーオフィス

菊田