最近の生き物事情

藤原です

近頃は紅葉も進みすっかり秋らしくなった知床

ですが森の中は先日柴田がブログであげていたように
既に木々の葉が散っている部分が多い気がします・・・

それぞれの川にはサケがのぼり姿が見やすくなってきました

オンネベツ川河口ではたくさんのサケが遡上するために
河口に溜まっていました
波間からサケの背びれも見え隠れしておりました

森の中ではキツツキの姿をたびたび見かけるようになりました

タイミングが良ければ小鳥類の鳴き声もたくさん聞こえて
たまに頭上を通過していきます

ネズミやリスは活発な時期なはずですが
今年の春に比べてネズミの姿があまり見られなくなりました
夏が暑く食べ物も少なかったせいでしょうか・・・

エゾリスはたまに森を歩いていると遭遇します
ドングリが今年は少なめなので食事中の小動物を見かけるシーンは
多くないです

動物が見やすい時期になってはきましたが
今年は森の実りが少なく観察しやすいとは言えない状況です

ですが夏に比べると野生動物の遭遇率は高くなってきましたね

知床ネイチャーオフィス
藤原

金属光沢

綺麗な緑色の金属光沢。
凹凸がある関係で光の当たり具合によっては、より輝きが増します。

で、こちらはどなたかと言うと…

ツノアオカメムシです。

遠くから見るとそこまで光沢感は無い…?

ここ最近で気温が下がり始め、越冬の為か建物付近でよく見られるように…

気になる背中の白い点は寄生バエの卵でしょう。
上手いこと自力で落とせない場所に産みつけますね…

綺麗な姿ではありますが、他のカメムシ同様に臭うのでお気をつけください。

知床ネイチャーオフィス
柴田

ある日の昼下がり

藤原です

先日お休みの日に森の中を散策しておりました
秋も少しづつ深まり野生動物も見やすい時期になってきたかなと
久しぶりに小動物探しに原生林へ

天気も良く上空にはノスリ(タカの仲間)が飛んでいました
ノスリも私と同じものを探しているのでしょうか

森を歩いていると近くでガサガサ何やら音が・・・
木のかげから覗いてみるとキツネがいました

のんびりしているかと思いきや

おもむろに地面を掘り始めました

そして急にジャンプして地面に顔を突っ込むと

ネズミを上手に捕まえました
すご~い

食事の後は近くの倒木の下でお昼寝タイム

この日ネズミやリスなどの小動物は見つけられませんでしたが
思いがけないシーンに遭遇しました
キツネに先を越されてしまいましたね・・・(笑)

これからのシーズンは植物の実や種を食べに
森では小動物たちの姿も見やすくなると良いのですが
今年は少し森の実りが少ない気がします

動物たちが冬を前に
うまいこと餌にありつけますように

知床ネイチャーオフィス
藤原

魚と戯れる午後

藤原です

先日お休みの日にある魚と遊ぶために
とある川まで行って来ました

その魚の名前は
オショロコマ(別名:カラフトイワナ)

知床の川であればどの川にでもと言っていいくらい
一般的に見られる魚ですが
特にたくさんいる秘密の場所へ行って来ました

水中カメラで川底を覗いてみると
水が透き通ってとても綺麗です

よく見てみると魚影がたくさん

オレンジ色の鰭が美しいですね

オショロコマは冷たい水域を好む魚であるため
水温が20℃を超えるような河川では多くは見られません

知床半島の河川は多くが周りを森に囲まれているため
直射日光による河川水温の上昇が防がれます
また川の周りが森に囲まれることで
餌となる昆虫も多いという点でも
知床の川はオショロコマにとって良い環境と言えるでしょう

地域によっては幻の魚なんて言われておりますが
知床にはこのオショロコマがたくさんいます
いつまでもこの美しい魚がたくさん見れると良いな
と思いながら水中を夢中でのぞき込んでいましたが
この日の水温は体感的に10℃以下・・・
手をほんの10秒ほど水に入れただけでも
痛くてたまりませんでした
ウェダースーツを着用して川に半身2時間以上浸かっていましたが
川から上がると震えが止まりませんでした
オショロコマの生息環境恐るべし・・・

彼らの住みよい環境を身をもって体感しました(笑)

怖ろしいほど冷たい川でしたが
川に差し込む太陽光線や川底の世界
オショロコマの姿があまりにも美しくて
憑りつかれたように魅入っていました

また遊びに行こう
次はサケでも撮影に行こうかな

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藤原

今年も話題のクスさん

今朝、オフィスの入口付近には今年も話題の「クスサン」が!

北海道内で今年も大量発生だとか?
まぁ、大量にいたらちょっと嫌ですが、単体なら可愛いものです。


< 以下、虫嫌いの方は要注意 >

可愛らしいおめめ。

ムチムチ、モフモフのボディ。

羽の鱗粉は拡大すると正に「鱗」のよう。

手のひらサイズの大きな蛾ですが、拡大してみるのも面白いですね。

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柴田

サクラマス

先日とある川にてサクラマスの遡上を観察してきました

サクラマスは6月~8月にかけて川を遡上するサケの仲間で
実はヤマメが川で生まれ海へ下るとサクラマスになります

大きさは約30~40㎝程ですが大きなものは70㎝程まで成長します

知床半島付近では清里町にあるさくらの滝が
サクラマスを観察するには良いスポットです

さくらの滝でジャンプするサクラマス

このサクラマス
一説には桜の開花時期に漁獲されることから
その名がついたという説や
産卵期の婚姻色による身体の色が名前の由来になっている
という説があります

たまにこんな綺麗な色のサクラマスも見かけます

流れの激しい水流や滝をのぼる姿は見ていて飽きないですね

サクラマスを見に来てるのは我々人間だけではないようです
たまに開けた見晴らしの良い川辺には
オジロワシが来ていることもあります

サケの仲間が産卵を迎える川辺では
いろんな生き物たちが観察できます

そろそろウトロ近辺の川にも
カラフトマスが遡上してくる時期でしょうか
近年の猛暑の影響や海水温の上昇のせいか
遡上数は少なくなってきているようですが
今年はどれだけ川にのぼってきてくれるか
様子を見てみようと思います

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藤原

コエゾゼミがいない夏?

今年はコエゾゼミの声をほぼ聞きません。
森を歩いても静かなもの…

例年よく聞くコエゾゼミの声はどこへやら。

いつもはコエゾゼミの声にかき消されていたのか、
普段はあまり聞こえないセミの声はよく聞きます。

「チッチッチッチッチッチッチッチ」という鳴き声。
声のヌシは『エゾチッチゼミ』という小ぶりなセミ。
日本だと北海道にしかいないセミ。(道南にはいないらしい)

もしかしたら他にも例年だとあまり聞くことのない声が聞こえるかも?
散策の際は色々な音も聞いてみてください。

しかし、コエゾゼミは何故少ないのでしょう。
あまりの暑さに地中で蒸し焼き?それとも多くの生き物に食べられた?
まぁ、いろいろな影響があるのでしょう。
来年はにぎやかになるかなー??

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柴田

バッタの産卵

先日、まさかの場所で産卵しているミカドフキバッタがいました。

ここは知床五湖の高架木道。

木道と木道の隙間にある土にお尻を刺している…

まさかのこんな場所で産卵。

卵は踏まれはしないだろうけど、お母さんが踏まれそう。
高架木道を歩く際はお気をつけください。

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柴田

カサカサ

いろんな場所で「カサカサ」と草むらを小さな生き物が動く音。

その音のほとんどは「エゾヤチネズミ」等の野ネズミが発しています。
稀に小鳥やトカゲ等が発している時もあります。

野ネズミが多いからか親ギツネはよく大量のネズミを咥えています。
彼らのお蔭様でキツネの子育ては助かっています。

草むらから小さな音が聞こえたら覗いてみてください。

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柴田

今年生まれのニューフェイスたち

藤原です

最近森を歩いていると
今年生まれの動物の赤ちゃんを見かけます

小鳥たちはヒナが巣立って
親鳥と幼鳥の鳴き声で森は賑やか

森で出会ったコゲラ(キツツキ)の子どもたち

エゾヤチネズミの仔ネズミ兄弟は
大人のネズミよりもひとまわり小さくて可愛かったです

エゾシカは2家族同時に
仔ジカは元気いっぱい森を駆け回ってました

お母さん鹿に体を舐めてもらってる様子がたまらなく可愛い

森を歩くと この時期ならではの動物の赤ちゃんたち

すくすく育ってくれると良いですね

ちなみに7月生まれの藤原は
先日誕生日でした
たくさんの方々からお祝いメッセージと
プレゼントをいただきました

ありがとうございます
嬉しい限りです

ちなみに スタッフ柴田からは
私の歳の数と同じ本数で作ったシロツメクサのブーケをもらいました
スタッフ柴田はたまに粋なことをしてくれます

素敵でしょ(笑)

知床ネイチャーオフィス
藤原