白ヤツ!

所々、色がついてきた知床の山や森。

あの白いヤツが動き始めました。

トドノネオオワタムシ!!

通称「雪虫」
冬が近づいてきましたね!

白い部分はロウなので、いっぱい現れると車の窓ガラスが大変なことに…
大量発生しないことを祈るばかりです。

ふわふわ飛んでいるので、機会があればご確認ください。

知床ネイチャーオフィス
柴田

うじゃうじゃ

藤原です

先日とある川へサケやマスの遡上を観察に行きました
今シーズンはまだまだ遡上数が少ないです

いっぱい泳いでる姿を見たいなぁと思っていると
なんだか違う魚がいっぱい泳いでました

その魚とは ワカサギです

ワカサギの群れが川に遡上してきています
春に産卵のため川へ遡上するものと
秋に遡上し越冬の後 産卵をするものがいるらしいです
オホーツク海側にいるものは秋に遡上し湖で越冬するらしいのですが
川ではたして越冬できるのでしょうか・・・
今後も観察していきたいと思います

それにしてもすごい数ですね
遡上しているワカサギは体長7~8㎝程の大きさですが
川岸が黒く埋め尽くされるほどの数に圧倒されてしまいます

知床ネイチャーオフィス
藤原


ペレケ川

例年、そろそろサケやマスの遡上が見られるペレケ川。

河口付近にはサケやマスの遡上を待っているだろうカモメ達がいました。

で、肝心のサケやマスの遡上の具合ですが、この通り。

ほぼ確認できません。

なんとかカラフトマス2匹とシロザケ1匹は見えましたが、少ない。

これからに期待しましょう…

知床ネイチャーオフィス
柴田

オニクワガタ祭り

藤原です

先日森を歩いていると とある場所で
オニクワガタを見つけました

オニクワガタ♂

オニクワガタはシーズン中あまり目にすることがない
ちょっと珍しいクワガタ

幼虫は朽木のなかで1年かけて成長し成虫になると朽木から出てきます
ただし成虫の寿命はほんの数週間
おまけにあまり飛ぶこともないので見られる場所が限定的なクワガタ

顎の形が鬼の角に見えることからその名がついたとか

私藤原は個人的にはオニクワガタのフォルムが好き

ふだんあまりお目にかかることがないオニクワガタですが
この日は違いました・・・

同じ木になんと6匹も!! 右上が♀ 他5匹は♂

同じ朽木になんと他の個体もいました
10分くらいで6匹も見つけましたよ!

繁殖するために朽木から出てくる丁度良いタイミングだったんですかね
じっくり観察できてラッキーでした

まだ数日は見られるかもしれませんが
成虫の寿命がとても短いので見れても数日・・・

頑張って命を繋いでおくれ

たまには昆虫観察してみるのも面白いですね

知床ネイチャーオフィス
藤原

おかえりカラフトマス

藤原です

知床に嬉しいニュースです

今シーズンのカラフトマスの遡上が確認できました
ウトロ地区近くの川で下流の深みに
カラフトマスが10~20匹くらいかたまりで泳いでいました

ここ数日は海鳥が事務所前の海岸線沿いで騒がしくしていたので
やっと戻ってきたころかなと思っていました

川底を泳ぐカラフトマス

ただし確認できた数はほんのわずかで昨年よりも時期は遅め

川に入って撮影しているといつもこの時期は
晴れていても凍えそうなほど川の水が冷たいのですが
今年はなんだか川の水がぬるいような感じがしています
雨が少ないせいでしょうか・・・

冷たい水を好むサケ科魚類にとっては深刻な問題
台風が来るのは嫌ですが台風のもたらす雨によって
少しでも川も海も水が冷たくなると良いですね

今後に期待しましょう

知床ネイチャーオフィス
藤原

夏を告げる来訪者

藤原です

先日事務所作業中に背後から
「ヂヂヂヂヂヂッ」という音がして
振り返ってみると・・・

イブキヒメギスが事務所の中にいました
どうやら外から入ってきてしまったみたい

知床では8月ころから草原地帯でこの虫の鳴き声が聞こえ始めます
気づけばもう7月も今日で終わりですね

もうイブキヒメギスの鳴き声がしてくる頃か・・・
早いな~と思いながら
数分手を休め観察しておりました

これからハイシーズンも本番
忙しさで忘れかけていた季節感を思い出させてくれる
そんな鳴き声でした

ちなみに虫の音を「虫の声」として認識できるのは
日本人と世界の一部の地域の方のみだけだそうですね

西洋人は虫の音を雑音と認識するそうです

虫の音を聞く際の脳の使い方によって音の認識が変わるんだとか
「虫の声」によって季節を感じることができるのは
日本人の特殊な能力ということですかね

知床ネイチャーオフィス
藤原

むしむし

藤原です

最近蒸し暑い日が続くウトロ

こういう天気が続くと昆虫たちが元気に動き出します

水辺の近くではカラフルなトンボたちが飛び回ります

アオイトトンボ
タカネトンボ
カオジロトンボ

事務所の床には藤原がどこからか連れてきてしまったカミキリムシ

フチグロヤツボシカミキリ

森の中ではコエゾゼミのシーズンが到来

羽化するコエゾゼミ

亜高山帯では少し季節が遅れて6月頃に見られるオトシブミの仲間

イタヤハマチョッキリ

夜には灯りの近くでクワガタ

ミヤマクワガタ

まだまだあげればキリがないくらい
夏シーズンはいろんな昆虫が目を楽しませてくれます
皆さんもツアー中一緒に探して見ましょう

ただしツアー中の暑さ対策も忘れずに
日よけの帽子や水分補給もおろそかにしてはいけません

先日の蒸し暑い日の知床五湖ツアー終わりにSOT!の鈴木さんが
「フヂワラ君、冷やしタオルいるかい?」と
氷水の中でキンキンに冷やしたタオルを差し入れしてくださいました

冷やしタオルが最高に気持ち良かったです

火照った身体の熱がスーッと冷えてとっても気持ちが良かったです
鈴木さんどうもありがとうございました!

このような暑さ対策を私もぜひ真似してみようと思います!
スタッフ柴田も こういうところを真似すればいいのに・・・

知床ネイチャーオフィス
藤原

今年は良い感じ

藤原です

先日お休みの日にウトロを出てお出かけしてきました

まずは車を走らせて羅臼へ!
羅臼側の観光船に乗りシャチを観察しました

1年ぶりに羅臼の観光船に乗りましたが
今年はシャチがたくさん見れました
乗船した日は30頭くらい泳いでましたね

私が乗船する前日はなんと100頭以上見れたとか・・・

優雅に泳ぐシャチ
ジャンプするシャチ

元気にジャンプする姿も見れました
感動です

ウトロを出たついでに一年ぶりに
清里町にある「さくらの滝」にも行ってみました
落差3m程の滝をサクラマスが越えようとジャンプする姿が
見ていて飽きない滝です

遡上するサクラマス

今年はかなり多くのサクラマスが遡上しているような気がします
10秒の間に50匹くらいは跳ねていましたかね
こちらも良い感じでしたよ

みなさんも知床観光に来られた際は
ウトロ地区周辺だけではなく隣接する地域へ
足を延ばしてみてはいかがでしょうか

知床ネイチャーオフィス
藤原


暇を持て余したカラスの遊び?

藤原です

先日森を歩いているときのこと
面白い場面に立ち会いました

エゾシカの背中にカラスが乗っていました

一見仲が良さそうに見えるこの光景
おもわずブレーメンの音楽隊を連想してしまいました

この写真のカラスとシカが特別仲が良いわけではありません

今の時期シカは換毛期(毛が冬毛から夏毛へ生え変わる時期)
カラスは春先には巣作りのためいろんな場所から巣材を集めます
時にシカの冬毛を巣材として使うため
シカから直接引っこ抜いて集めます
なるほど ではまさにその現場かと思いきや
カラスの巣作りの時期はもうすでに終わっています

実はカラスの中には「ひまつぶし」のために
遊びでこのような行動をとるカラスがいるとのこと

私が観察していたこのカラスは
シカの毛を持ち帰らずその場で捨てたり
地面に埋めるようなしぐさを見せていました
もしかするとシカの冬毛で遊んでいたのかもしれないですね

賢い動物ですね
動物を観察していると時に面白い出会いがありますね

知床ネイチャーオフィス
藤原