魚と戯れる午後

藤原です

先日お休みの日にある魚と遊ぶために
とある川まで行って来ました

その魚の名前は
オショロコマ(別名:カラフトイワナ)

知床の川であればどの川にでもと言っていいくらい
一般的に見られる魚ですが
特にたくさんいる秘密の場所へ行って来ました

水中カメラで川底を覗いてみると
水が透き通ってとても綺麗です

よく見てみると魚影がたくさん

オレンジ色の鰭が美しいですね

オショロコマは冷たい水域を好む魚であるため
水温が20℃を超えるような河川では多くは見られません

知床半島の河川は多くが周りを森に囲まれているため
直射日光による河川水温の上昇が防がれます
また川の周りが森に囲まれることで
餌となる昆虫も多いという点でも
知床の川はオショロコマにとって良い環境と言えるでしょう

地域によっては幻の魚なんて言われておりますが
知床にはこのオショロコマがたくさんいます
いつまでもこの美しい魚がたくさん見れると良いな
と思いながら水中を夢中でのぞき込んでいましたが
この日の水温は体感的に10℃以下・・・
手をほんの10秒ほど水に入れただけでも
痛くてたまりませんでした
ウェダースーツを着用して川に半身2時間以上浸かっていましたが
川から上がると震えが止まりませんでした
オショロコマの生息環境恐るべし・・・

彼らの住みよい環境を身をもって体感しました(笑)

怖ろしいほど冷たい川でしたが
川に差し込む太陽光線や川底の世界
オショロコマの姿があまりにも美しくて
憑りつかれたように魅入っていました

また遊びに行こう
次はサケでも撮影に行こうかな

知床ネイチャーオフィス
藤原

今年も話題のクスさん

今朝、オフィスの入口付近には今年も話題の「クスサン」が!

北海道内で今年も大量発生だとか?
まぁ、大量にいたらちょっと嫌ですが、単体なら可愛いものです。


< 以下、虫嫌いの方は要注意 >

可愛らしいおめめ。

ムチムチ、モフモフのボディ。

羽の鱗粉は拡大すると正に「鱗」のよう。

手のひらサイズの大きな蛾ですが、拡大してみるのも面白いですね。

知床ネイチャーオフィス
柴田

サクラマス

先日とある川にてサクラマスの遡上を観察してきました

サクラマスは6月~8月にかけて川を遡上するサケの仲間で
実はヤマメが川で生まれ海へ下るとサクラマスになります

大きさは約30~40㎝程ですが大きなものは70㎝程まで成長します

知床半島付近では清里町にあるさくらの滝が
サクラマスを観察するには良いスポットです

さくらの滝でジャンプするサクラマス

このサクラマス
一説には桜の開花時期に漁獲されることから
その名がついたという説や
産卵期の婚姻色による身体の色が名前の由来になっている
という説があります

たまにこんな綺麗な色のサクラマスも見かけます

流れの激しい水流や滝をのぼる姿は見ていて飽きないですね

サクラマスを見に来てるのは我々人間だけではないようです
たまに開けた見晴らしの良い川辺には
オジロワシが来ていることもあります

サケの仲間が産卵を迎える川辺では
いろんな生き物たちが観察できます

そろそろウトロ近辺の川にも
カラフトマスが遡上してくる時期でしょうか
近年の猛暑の影響や海水温の上昇のせいか
遡上数は少なくなってきているようですが
今年はどれだけ川にのぼってきてくれるか
様子を見てみようと思います

知床ネイチャーオフィス
藤原

コエゾゼミがいない夏?

今年はコエゾゼミの声をほぼ聞きません。
森を歩いても静かなもの…

例年よく聞くコエゾゼミの声はどこへやら。

いつもはコエゾゼミの声にかき消されていたのか、
普段はあまり聞こえないセミの声はよく聞きます。

「チッチッチッチッチッチッチッチ」という鳴き声。
声のヌシは『エゾチッチゼミ』という小ぶりなセミ。
日本だと北海道にしかいないセミ。(道南にはいないらしい)

もしかしたら他にも例年だとあまり聞くことのない声が聞こえるかも?
散策の際は色々な音も聞いてみてください。

しかし、コエゾゼミは何故少ないのでしょう。
あまりの暑さに地中で蒸し焼き?それとも多くの生き物に食べられた?
まぁ、いろいろな影響があるのでしょう。
来年はにぎやかになるかなー??

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柴田

バッタの産卵

先日、まさかの場所で産卵しているミカドフキバッタがいました。

ここは知床五湖の高架木道。

木道と木道の隙間にある土にお尻を刺している…

まさかのこんな場所で産卵。

卵は踏まれはしないだろうけど、お母さんが踏まれそう。
高架木道を歩く際はお気をつけください。

知床ネイチャーオフィス
柴田

カサカサ

いろんな場所で「カサカサ」と草むらを小さな生き物が動く音。

その音のほとんどは「エゾヤチネズミ」等の野ネズミが発しています。
稀に小鳥やトカゲ等が発している時もあります。

野ネズミが多いからか親ギツネはよく大量のネズミを咥えています。
彼らのお蔭様でキツネの子育ては助かっています。

草むらから小さな音が聞こえたら覗いてみてください。

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柴田

今年生まれのニューフェイスたち

藤原です

最近森を歩いていると
今年生まれの動物の赤ちゃんを見かけます

小鳥たちはヒナが巣立って
親鳥と幼鳥の鳴き声で森は賑やか

森で出会ったコゲラ(キツツキ)の子どもたち

エゾヤチネズミの仔ネズミ兄弟は
大人のネズミよりもひとまわり小さくて可愛かったです

エゾシカは2家族同時に
仔ジカは元気いっぱい森を駆け回ってました

お母さん鹿に体を舐めてもらってる様子がたまらなく可愛い

森を歩くと この時期ならではの動物の赤ちゃんたち

すくすく育ってくれると良いですね

ちなみに7月生まれの藤原は
先日誕生日でした
たくさんの方々からお祝いメッセージと
プレゼントをいただきました

ありがとうございます
嬉しい限りです

ちなみに スタッフ柴田からは
私の歳の数と同じ本数で作ったシロツメクサのブーケをもらいました
スタッフ柴田はたまに粋なことをしてくれます

素敵でしょ(笑)

知床ネイチャーオフィス
藤原

綺麗な昆虫

藤原です

先日事務所の前で綺麗な昆虫を見つけました
1㎝にも満たないほどの小さな昆虫でしたが
太陽の下で輝きを放っていました

セイボウ(青蜂)です

私自身も図鑑でしか見たことがなく
実際に見るのは はじめてでした

身体の色は構造色によるもので
実際に身体に色は付いているわけではなく
微細な構造を持つ体の表面で光の干渉が生じて
色付いて見えるものだそう
見る角度によって色味も若干変わります

私のカメラでは拡大して撮影するのはここまでが限界・・・
あー私もマクロレンズが欲しいな~~

藤原はそろそろ誕生日が近いので
優しい柴田センパイがプレゼントしてくれないかな~

知床ネイチャーオフィス
藤原

いつの間にか

先日、ツアーで使った長靴を洗っていると…

ん?
水を溜めた容器内で何かが泳いでいる??

小さな甲虫がスイスイ

小型のゲンゴロウが泳いでいました。
マメゲンゴロウの仲間でしょうか。

いつの間にか飛来してたようです。
長靴を洗っているといつも来るのは、蚊とブユの吸血する虫。

その時々で色々な出会いがありますね!

知床ネイチャーオフィス
柴田

沼へ…③

藤原です

先日私もポンホロ沼に遊びに行ってきました
今年は雪が多かったので
まだまだ沼の水もいっぱいでした

この日は晴れていて羅臼岳も綺麗に見えていましたよ

沼へ訪れたのは景色を見るためではなく
とある生き物を観察するためです

それは
エゾアカガエルのオタマジャクシたち!

水中で見るオタマジャクシたちは活発に泳ぎ回り
水没した植物の間を泳ぐ様子は見ていて飽きないです

ちなみにエゾアカガエルのオタマジャクシたちは特殊な能力があって
捕食者に合わせて体の携帯を柔軟に変化させるとのこと
丸吞みや捕獲されにくい形に身体を大きく膨らませたり
尾鰭(おひれ)を大きく変形させたりと
その変形は自在に行われるそうです
非常に興味深い・・・

この沼にも捕食者であるエゾサンショウウオが
過去に生息していたらしいですが
今回の観察ではその姿も
オタマジャクシの形態変化も見られませんでした

また時間をおいて観察してみようかな

小さな生き物の世界ですが
よく観察してみると非常に面白いものですね

それと昨日スタッフ柴田があげたブログ
S〇T!のSさん いつも弊社の柴田がパクリ投稿をしてすいません・・・
彼は最近体力の衰えがひどく 現在足首を負傷中とのことです
見かけたら足首を狙っていただければ簡単に跪かせられると思います

知床ネイチャーオフィス
藤原