水辺の小さな生き物たち

藤原です

最近は水中の世界を覗くのがマイブームです

先日はとある川でサケの稚魚が放流されていたようなので
川を覗いてみると魚影がびっしり
この後数日で川から海へ下ってしまったのか
下流まで探してみましたが姿は見えず
ほんの数日の間でしたがとても面白い光景でした

群泳するシロザケの稚魚たち

沼や湖ではエゾアカガエルの卵がかえり
オタマジャクシたちが元気に泳いでいました
先日ポンホロ沼に行った際も
たくさんのオタマジャクシたちが観察出来ました

そしていつもはあまり行かない場所で水中を観察をしていると
カエルのオタマジャクシに似ていますが
よく見ると違うものが泳いでいるのを見つけました

エゾサンショウウオの幼生

なんとエゾサンショウウオの幼生です
春の産卵期に卵を見たことはありますが
幼生も成体も含めて野生で観察できたのは初めてでした
おそらく今までは見逃していたのでしょう
カエルのオタマジャクシに紛れて一緒に泳いでしました

カエルと違う点は太陽の光が当たると体の色が透けて見えることと
身体の左右にウーパールーパーのような突起物がついていること
この突起はバランサーと言って
水底で体勢を安定させる役割を持つものだそうです
そのおかげで見分けがつきやすいですね

エゾサンショウウオとエゾアカガエルのオタマジャクシは
同じ水辺で泳いでいますが
実はエゾサンショウウオの幼生がカエルのオタマジャクシを捕食します
食う食われるの関係があるそうですね
ただしエゾアカガエルは無抵抗なわけではなく
食われないよう自身の体を膨らませ丸のみされないよう防御するとのこと
非常に興味深い生存競争ですね
ちなみに両種とも栄養確保や生存戦略として共食いを行います
非常に興味深いですね・・・

水中を撮影するようになってから
小さな世界に目を向ける機会が増えましたが
奥が深くてとても面白いです
もっともっと知りたくなります

また面白いものが観察出来たら
ブログにあげていこうと思いますので
お楽しみに

知床ネイチャーオフィス
藤原

海の生き物

先週は久々に羅臼のホエールウォッチングへ。
運良く近くでシャチが見られました。
今年はナガスクジラもよく見られているとのこと。
是非ナガスもと期待したのですが残念ながら見られず…
でも、それなりに大きいハシボソミズナギドリの群れを見られたので満足!!
いつ見ても「フルマカモメ」は可愛かった。

さて、ウトロでも海の生き物は見られます。
昨日は標高約100mの断崖から海を見ると…

茶色くて俵型?の生き物がスイスイと。

トドです。
通常は群れで行動していますが、大きなオスは単独で行動することがあります。
高台から見てもそれなりに大きく見えましたので、大型の個体でしょう。

何日か前はオフィス前の海をカマイルカが20~30頭程泳いでいましたし、
数日前はマグロも跳ねていますし、なんか色々と動きがありそうですね。

オフィス近くでトドかクラカケアザラシ見られないかなー??

知床ネイチャーオフィス
柴田

ひなたぼっこ

より新緑が美しくなってきたここ数日。
暖かな今日は森でかわいい動物と遭遇しました。

あたたかな日差しでひなたぼっこ。

エゾリスが倒木の上でぬくぬくのんびり。
しばらく目を閉じて眠っていました。
目覚めたと思ったらあっという間に餌を探して森の奥へ。

近くの木の枝で何かを食べていました。

ここ数年なかなか遭遇しなかったエゾリス。
久々にゆっくり見られてラッキー!!

知床ネイチャーオフィス
柴田

幻の沼へ 続章

藤原です

最近 幻の沼こと
ポンホロ沼へツアーの代替プランやプライベートで
行き過ぎて まぼろし感が薄れそうな今日この頃ですが
またカエルの産卵撮影チャレンジ行ってまいりました

雪解け水がたまり沼らしくなったポンホロ沼

じつはブログにあげていないだけで
何度も何度も再チャレンジしては失敗に終わっていましたが
ついにエゾアカガエルの産卵をカメラに納められました

道なき道を歩きポンホロ沼を目指していると
沼に到着する前からエゾアカガエルの声がたくさん聞こえてきます

一度沼の近くまで歩いていくと
人の気配を感じてカエルたちは少し静かになるのですが
またすぐにそこら中からカエルの鳴き声が響いてきます

エゾアカガエルの生みつけた卵塊とエゾアカガエル

鳴き声のする方へ行ってみるとそこら中にエゾアカガエルがいて
沼の底は足の踏み場もないくらい・・・
凄まじい量のカエルたちがこの時期を狙って産卵にやってくるのですね
カエルの量の多さに圧倒されます

沼底のエゾアカガエルと卵塊

水中にカメラを入れてみると
神秘的な景色が広がっていました
沼底には地面を埋め尽くすほどのカエルたちと
カエルの卵塊がびっしり

まさにこの時期は生命の沼ですね
産卵中はとても無防備な状態で
他のものが触れても動かずに産卵を続けます
その為いろんな生き物がエゾアカガエルを捕食しに
沼へやってきます
写真は撮り忘れてしまいましたが
そこら中に猛禽類の羽や糞
キツネやイタチの糞
食い散らかし
カエルを食べに来たヒグマの足跡まで・・・

こんなにも生命に溢れた沼だったとは
撮影するまで気づかなかったです

カエルたちも命がけで産卵を行いますが
それを糧にする生き物たちも大勢いるのだと改めて知りました
今までとは見る目が変わりましたね

とても神秘的な体験でした
これからこの命のやり取りはまだまだ続き
カエルたちが成体になるまでポンホロ沼は生命で溢れていることでしょう

また後で様子でも見に行ってみます

今後もお楽しみに

知床ネイチャーオフィス
藤原

越冬からの活動②

先月はタテハチョウの仲間「エルタテハ」をブログに上げましたが、
最近はこちらの「クジャクチョウ」の目撃も増えてきました。
暖かくなってきて様々な虫が動き始めています。

名前の通り、クジャクの尾にある目に似た模様が羽にあることから
「クジャク」という名前が付けられたと言われています。
表は鮮やかで美しいのですが、裏はなかなか地味な色味。
羽を閉じた状態で地面や木の幹に止まっていると見つけるのは難しいです。
羽の表と裏で全然雰囲気が違うので、見つけたら是非観察してみてください。

知床ネイチャーオフィス
柴田

流氷の下の世界

藤原です

まだ若干 流氷の漂うウトロの海

先日私はウトロの港で流氷の下を覗いてみました
安全な場所で水にぬれても大丈夫な装備をし
水中カメラを沈めて海面下を撮影してみました

※防寒・防水対策をして安全な場所とタイミングを見計らって撮影しております

流氷の下を泳ぐトガリテマリクラゲ

流氷の隙間から日が差し込むと
その光の量によって海面下の世界は明るさや色が変化し
小さな生き物たちも冷たい水の中で
春の日差しを浴び活発に動いていました

この日撮影したのはクラゲたち

キタカブトクラゲ

非常に緩やかな波に揺られ
ゆらゆらと海中を漂いながら
ときおり虹色に身体の一部を光らせていました
とても神秘的な光景でしたね

この日観察できたクラゲは2種類で
キタカブトクラゲ
トガリテマリクラゲ
どちらも冷たい海域に棲むクシクラゲの仲間です

船がオールを漕いで水面を進むように
クシクラゲの仲間は櫛板(くしいた)と呼ばれる運動器官を使い
水中を泳いで移動します

櫛板が虹色に輝くトガリテマリクラゲ

櫛板が動く際に太陽の光を反射して虹色に輝くのですが
それがまるでイルミネーションのようにとても綺麗で
その様子を一日中観察していました

知床ではこれらのクラゲ類が
冬から春にかけて観察できるそうです
普段はあまり見ることのなかった海中ですが
見てみるととても面白い世界でした
また機会があればじっくり見てみようと思います

知床ネイチャーオフィス
藤原

越冬からの活動

暖かな日も多くなり、昆虫たちにも動きが出てきました。

草むらに止まっているのは「エルタテハ」というタテハチョウの仲間。
成虫で越冬する昆虫の一つです。
北海道だと冬が終わって初めに見る昆虫の一つでしょう。

名前の由来は羽にある白い模様が関係します。
上の写真じゃわかりづらいのですが…
よ~く見ると、アルファベットの「L」のように見える?模様が!!
そしてタテハチョウというチョウの仲間なので…
そのまま「L」がついている「タテハチョウ」で
「エルタテハ」という名前になったとか。
シータテハというチョウもいるのですが、羽に「C」のような模様が
ある関係からそのような名前になったとか。

トウキョウトガリネズミもそうですが、面白い名前の付け方ですよね。

知床ネイチャーオフィス
柴田

冬眠からの目覚め

藤原です

先日斜里の町に出る道中に
ちょっと珍しい動物に遭遇しました
ウトロ周辺でもヒグマが例年通り冬眠から目覚め
目撃もありますが
私が出会った動物も冬眠から目覚めたばかり
その動物はというと・・・

コウモリです!

正式名称はチチブコウモリ
コウモリは普段夜に活動する夜行性の動物ですが
この日は春の日差しが暖かく
河川の周りで羽虫が大量に飛び交っており
それらを捕食するために飛び回っていたようです

珍しい出会いもあるものですね
知床でも夜に飛んでいるものや日中に死骸を見ることはありましたが
今回初めて日中に生きているコウモリを見ました

同じような場所を長時間ぐるぐる飛び回り
途中遠くへ飛んでいくことはあっても
またすぐに飛んで戻ってくるので
じっくり観察させてもらいました
しばらく観察していると林の中へ姿は消えてしまい
戻ってこなくなったので様子を見に行ってみると
木に下向きにとまってじっとしていました

望遠レンズを使いアップで見てみると
なかなかに面白い顔をしていますね

コウモリが高い場所に逆さ向きでとまり休憩する理由は
・ぶら下がってとまる姿勢が最も省エネでいられるような身体の構造になっている
・できるだけ筋力を使わずに即座に飛びたつことが出来る姿勢である
・高い場所にぶら下がることで外敵回避が簡単
等の理由があるそうです

不思議ですね

コウモリの休憩を妨げないよう少しだけ観察してその場を後にしましたが
飛び回るコウモリを夢中で長時間観察していたため
午前中10:00頃に目的地に到着予定だったところ
到着したのは13:00・・・

生き物観察はついつい夢中になってしまいますね(笑)

また面白い生き物が見つけられたら
ブログにあげようと思います
お楽しみに

知床ネイチャーオフィス
藤原

飛び出し注意

道路沿いの雪解けも進み、道脇には草が目立つようになりました。

その道草を狙ってエゾシカがわらわらと…
タイミングによっては道路沿いに10頭以上のエゾシカがいることも。

綺麗な夕日に目を奪われて、脇見運転しちゃうとエゾシカをはねてしまうかも…
どのタイミングで飛び出してくるかわかりません。
この時期と秋は特にエゾシカの飛び出しに気をつけましょう。

今朝は流氷が離れたと思ったら、夕方には戻ってきました。
今年の流氷はいつまで見られるでしょうね~

知床ネイチャーオフィス
柴田

だっしゅ

藤原です

先日森の中でツアー中に
非常に珍しい動物にあいました

走り去るこの後ろ姿はもしやと思い
周辺を静かに探してみました

すると木の根元からひょっこり

イイズナです

可愛すぎる!

しばらく我々の周りを駆け回り
可愛い姿を存分に見せてくれて
お客様と静かに興奮しておりました

心残りなのは この日が雨のため
一眼カメラを持っていなかったこと・・・

興奮と悔しさで泣きそうでした(笑)

知床ネイチャーオフィス
藤原